オオヨシゴイ語力

オオヨシゴイ語力

「白痴」を見た。監督・脚本は黒澤明

この映画は当初、4時間の上映時間で製作されたが、松竹が黒澤の許可なく2時間45分に短縮してしまった。
その為に、前半の部分は説明をする字幕が2、3度出てきます。
その影響か、前半はちょっと単調でつまらない映画になってます。
しかし、後半は黒澤らしさが出てきます。
黒澤はロシア文学が好きで、ドフトエフスキーの「白痴」、ゴーリキーの「どん底」やイギリスではシェークスピアの「マクベス」(蜘蛛巣城)、「リア王」(乱)、エド・マクベインの「キングの身代金」(天国と地獄)など外国物の小説を映画化するのも好きですが、気合いが空回りするケースが多いです。
特にこの映画は、混乱が見受けられます。